スクフェスACHMを始めるにあたって知っておくべきこと

 
スクフェスAC稼働終了後にスクスタやスクフェス2のサービス終了を迎えて、貴重なスクフェス(AC)の家庭用作品である『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル
~after school ACTIVITY~ わいわい!Home Meeting!!』(以下ACHM)に手を出そうと思う方も多いかと思われます。
今回は、ACHMを始めたい人向けに注意すべき点をいくつか伝えておきます。

はじめに

ACHMは、2021年3月24日にPS4で配信された、スクフェスACを家庭用に落とし込んだラブライブ!シリーズとしては珍しい家庭用作品です。
家庭用移植に伴い、

  • プレイ可能な譜面が家庭用に調整されて収録(AC譜面も特別譜面を除いて収録)
  • 素材を集めて衣装を作成するというモンハン的要素
  • 撮影モードもACより自由度が大幅に上昇
  • ACでも搭載されたスキルは効果のほとんどが別物に
  • スクフェスとスクスタ同様、英語版と中国版でも展開
  • 当然ながらダウンロードコンテンツ有り(楽曲と衣装)

といった内容が盛り込まれております。
家庭用作品でここまで遊べるなら移行ワンチャンあるとお思いの方もいるのではと思いますが……。


伝えておきたいこと

大前提として言うならば『投資に対するリスクが非常に大きい』点です。
以下それらについて書き連ねておきます。


1.PS4というハードの購入ハードルの高さ





決してダジャレを言いたかった訳ではありません。





真面目に説明すると、まずPlayStation 4というハードに躊躇する人もいるのではないでしょうか。
PS4自体、数年前に発売されたハード故に、普及率はそれなりといったところではあるのですが。

まず知るべきなのは、『PS4は既にメーカー生産終了している』という点。
つまり、店舗の在庫が無くなったらその時点で入手不可能であり、後述通り中古でしか入手手段が存在しないということです。
過去にはAmazonにて再生品がセールで販売されていたという話も
後述のPS5発売に伴う生産終了と思われますが、PS5のゲームを遊ぶのでないなら早めの確保をおすすめします。

次に、『お値段が決して高価ではない』点。
500GBモデルかつ中古でも30000円前後とNintendo Switch™の同等~1.5倍以上相当の高価さ。
それでも、デスクトップPCやタスマートフォンよりは遥かに安価ですが、ハードとして高価なのは変わりありません。
本作をプレイしたいのであれば、まずはここを念頭に置いておきましょう。

余談ですが、PlayStation 5でもダウンロードからのプレイは可能ですが、PS5自体が高価なハードというだけあって入手は困難を極めますし、お値段も決して馬鹿にはなりません。
故に、PS4もPS5も購入に対するハードルが相当高いのは間違いないと思いますが、近年だと供給が安定化しているのか入手は幾分容易になっている印象です。

しかし、ここ数年でPS5は何度も値上げが行なわれています。

2020年11月~
通常版:54978円 デジタルエディション版:43978円
2022年9月~
通常版:60478円 デジタルエディション版:49478円
2023年11月~
通常版:66980円 デジタルエディション版:59980円
2024年9月~
通常版:79980円 デジタルエディション版:72980円


と、2024年9月現在で実に7万以上のお値段となっています。
とはいえ、プレイするだけであれば中古機のPS4を頑張って探した方が出費ははるかに抑えられますし、そこまでしてもPS5を購入すべきかは微妙です。
あくまで、他にプレイしたいゲームがある時の最終手段としましょう。


2.現時点で追加要素はほとんどなし

有志による問い合わせによると、「家庭用において新規の楽曲と衣装の追加は行わない」ということ。
どういうことかと言いますと、スクフェスACで収録に到らなかった楽曲の救済が一切ない、ということです。

ACに関しても収録楽曲数は健闘している方ではありますが、月日が経つにつれてどんどん新曲が増えていったり、あの楽曲をACHMでもプレイしたいと期待していた人がいたのを見るに、落胆の声が多かったのではないでしょうか。
もっとも、楽曲追加には相応の労力が必要となるわけですが、ACの稼働末期の運営体制からして望みのところは微妙かと。

あと、勘違いしないように追記すると、新規の衣装というのは『家庭用で新たに追加された○○ペイントメモリーズ以外の家庭用オリジナル衣装の追加は行なわない』という意味です。なんだかややこしくてすみません。

要するに、楽曲と衣装を揃えてしまったら最後、普通はやることがほとんど無くなってしまうということです。
そうなってしまったある人はテクニックを極め、またある人はイラストの資料の為に撮影に没頭するのであった。


3.ACの一部要素の廃止

まず、スクフェスACNSから実装されたテンポ悪化の原因『おでかけスクールアイドル』及び『アニバーサリースナップが廃止。
特別譜面に関しても、家庭用コントローラーにおけるボタン操作が複雑化が懸念及び寿命を縮める原因となるので廃止。

この3点に関しては実質なくても何ら問題はないですが、スクフェスACの醍醐味であった協力プレイも実質廃止されていますし、プロフィールカード(通称プロカ)に関しても仕様が大幅に変更されています。


4.未体験HORIZONの衣装における扱い

スクフェスACでは象徴ともいえる羽根をもぐという暴挙に出たことで有名な『未体験HORIZON』の衣装。
ACHMにおいては、なんと未体験HORIZON(楽曲)をプレイ限定の演出として羽根が復活するようになっています。

「羽根を再現できるならACでも最初から実装しろよ😡この🤬」と言いたくなるのですが、他楽曲だと羽根は相変わらずもがれたままなので、腑に落ちない点はあるのも事実。
PS4の処理能力なら羽根はあって当然でもありますが、スクスタだとスマホアプリにもかかわらず羽根が実装されていたので、この点はますます怪しくなっています。


5.初期投資の高さ

始めるにあたって、やはりここは伝えておくべきでしょう。

PS4本体(500GB) 35000円(中古機の平均的価格、最近だと高騰の可能性あり)
楽曲パック(μ's全種) 21890円
楽曲パック(Aqours+Saint Snow全種) 15620円
衣装パック(μ's全種) 18040円
衣装パック(Aqours+Saint Snow全種) 10450円



およその合計116000円
(メモリアルスペシャルパックは考慮しません)

一応これは、全部をDLCで賄うとという話であり、衣装は頑張って素材を集めて作るというスタイルで進めるならば、およそ87500円となります。
それでも、並スペックのデスクトップPC並の初期投資を迫られますし、素材で作成できるのはACオリジナル衣装と各種冬服辺りという制約も懸念されますが。

さらに、PS4に接続するテレビないし液晶ディスプレイ、PS4対応のHDMI切替器、場合によってはUSBハブを始めとする周辺機器も調達となると、総額は倍に膨れ上がります。
ここまで来ると相当金銭を試されています。

衣装には決して課金しないという鋼の意志をお持ちのあなたは、こちらの記事が力になってくれるかもしれません。




6.コントローラーでのプレイの厳しさ

家庭用で音楽ゲームをプレイする時は周知と思いますが、ハード備え付けのコントローラーを使用せずにその音楽ゲームに適した専用コントローラーでプレイされるかと思います。

そんなACHMですが、専用コントローラーというのは一切存在しません
だいたい、DUAL SHOCK 4というワイヤレスコントローラーを用いてプレイすることになります。

通称アナコンにおける音楽ゲームのプレイはとにかく次元が違うと言っても過言ではありません。
音楽ゲームが黎明期、家庭の事情などからアナコン中心でのプレイをされた方も多いでしょう。
まさに今になっておよそ20年前のスタイルでのプレイを強いられるわけです。

一応、ACHMの譜面はアナコン向けに難易度を若干抑えられているのですが、それでもACのCHALLENGE譜面はアナコンでやるにはえげつない難易度。
言うまでもなく、AC譜面には理不尽な配置も見受けられるので、挑戦時はクリアすらままならないでしょう。

また、最近だとACHM向けにコントローラーを自作する有志も出てきたので、工作に自信があるのであればそちらを参考に作成するのもありでしょう。
とある場所ではそのコントローラーを作成・販売しているという噂も


まとめ

稼働終了するスクフェスAC、そしてサービス終了したスクフェスの後継としては十分とはいえ、 ACHMを始めようと思うとかなりのハードルの高さと物足りなさであるのが伺えるでしょう。
特に、楽曲パックの購入は避けて通れない事象かもしれませんし、コントローラーでのプレイも問題となってきます。

本当にACHMを始めたいのであれば、上記にまとめた点を熟読のうえでお願いします。
元を取るのは難しいという声もありそうですが
上述通り、スクフェス2がサービス終了した現在、唯一プレイできるスクフェスとして再び需要が高まってくるのではないかと思います。


というより、マルチプラットフォームで発売してほしかった方がありがたい気もしますけどね。
特にPS5が高騰している中、Xbox Seriesでの需要も高まりそうではありますし、Steamでもスピンオフ作品のゲームがリリースされていますしそこでも需要は高いわけですが。
何の為のHome Meetingだ🙄
それでも、Nintendo Switchのスペック問題が引っかかってしまう……さすがに最大11人の3Dモデルを動かすにはいささか厳しすぎるか。



おわり
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