Pikmin Bloomを半年プレイした感想など
スマホゲーム『Pikmin Bloom』がリリースされて半年が経とうとしていますが、今回はそのゲームをプレイしてて思ったことをいろいろ書いていきます。
なお、おれはピクミンシリーズは未プレイですので、その点はご了承下さい。
概要
『Pikmin Bloom』とは、ピクミンシリーズをベースに地図及び歩数と連動したゲームです。
『Pokémon GO』や『ドラゴンクエストウォーク』と同じカテゴリですね。
その中でこのゲームは『歩くのがもっと楽しくなるゲーム』を謳っております。
上に挙げた2作は戦闘も搭載されているので、戦闘より歩く、そして発見することに特化しているともいえます。
今作の舞台は当たり前ながら地球という点だけあって、原作とは目的が異質。
主な目的は『世界中を花でいっぱいにする』と一応与えられています。
主な要素
主人公
なんとMii本人(=自分自身)。
舞台が地球故の選出ではあるが、遂に現実でもピクミンを使役できるようになったのである。
流石に投げることはできないが、笛を吹いて呼び寄せるという原作ムーブは再現。
おつかい
外出先で発見した苗やフルーツをピクミンを用いて取りに行かせたり、そんじょそこらに生えているキノコを破壊に向かうという、原作を踏襲した要素。
当然ながら発見した距離が長いほど時間がかかるが、ピクミンの種類によって短縮される。
おつかいから帰ってきた後はその報酬の他にポストカードも受け取れることもある。
キノコ破壊に関してはキノコの色がそのピクミン色に対応していれば破壊しやすくなるが、茶色はどの色にも対応していないので破壊には時間がかかるのが特徴。
破壊後はかかった時間に応じて報酬のポストカードの色とフルーツの質が変化する。
ピクミンの特徴
このゲームならではのアレンジが施されており、紫ピクミンと岩ピクミンは力持ちで通常のピクミンの数匹分を賄い、羽ピクミンはその種類のみでおつかいに行かせるとかなり速く行動できるという特徴がある。
それ以外のピクミンは残念ながら特徴はあってないようなもの。
デコピクミン
苗から引っこ抜いたピクミンのなかよし度を最大まで上げてギフトのおつかいに派遣、もしくは大きな苗を植えて10000歩達成すると、そのピクミンがデコという被り物を身に着ける。
デコは拾った苗の場所によって変化し、カテゴリの種類も豊富。
デコピクミンに限った話ではないが、引っこ抜いたピクミンは名前を自由につけることも可能。
花植え
今作のメインともいえる要素。
エキスをあげたピクミンをタップすると花びらを取得、それを消費して道に花を植える。
花の色は主に赤・青・黄色、種類も季節ごとにどんどん増えていく。
花植え中はプランターの成長速度が増加・道が花で色とりどりに変化したり・アイテム購入等に使用するコインが拾えるとメリットが多め。
また、花植え中は探知機が使用可能になり、使用すると範囲内の苗やフルーツを見つけることができる。
1日1回無料分を使用でき、以降はコインを用いてチャージする。
ビッグフラワー
各スポットには大きいつぼみが点在しており、そのつぼみ周辺で花植えを行なうとビッグフラワーと呼ばれる花が咲く。
咲いているうちに花植えを行なうと、特別なフルーツが見つかることも。
AR撮影
現在連れているピクミン達と一緒に現実の写真を撮影できる機能。
コミュニティ・デイ
Pokémon GOと同様に、月1回の土曜日にコミュニティ・デイが終日開催される。
この期間中は1万歩達成すると限定バッジを獲得できる他、様々な特典が受けられる。
一日のふりかえり
毎日21時が過ぎると、今日一日に何歩歩いたか・今日はどんな一日だったかを振り返るミニコーナーが挿入される。
今日はどんな一日かは2~3種類の表情アイコンで示され、写真を添付することも可能。
また、1万歩を超えていると記念カードも進呈される。
アップデートにより、ふりかえりの再生時間を変更することが可能になった。これで夜勤勢も安心である。
評価点
ピクミンが死なない
いきなりこの点を挙げるのもどうかと思いますが、とにかく本作はピクミンが死ぬことがない。
舞台が地球というのもあるし、驚異となる生物も存在しないから当たり前ではあるが。
とにかく、原作ではガンガン死んでいくという光景を目の当たりにしないのは本当にありがたいのである。
せっかくのデコピクミンを失うのは実に辛いのもあるし
デコピクミンが個性豊か
様々な場所で身に着けるデコの種類も豊富。
公園ではクローバー、スーパーマーケットではバナナやキノコ、喫茶店ではコーヒーカップ等など。
どのデコも色ごとに個性が際立っているし、一部デコピクミンは詳細画面でタッチすると特有のアクションをとるものも。
自分にとって行きにくい場所から得られるデコピクミンこそ愛着が湧くことは間違いないだろう。
自分の行動範囲が広がる
表示されている地図はほとんどの範囲が白い雲に覆われているが、自分の足で踏破することによってその雲が晴れていく。
つまり、自分の行動範囲がはっきりと分かるようになっているのだ。
この事実を知っていると、どんどん見知らぬ地を歩きたいという探究心が深まっていくかもしれない。
当然ながら起動後にもあるように、ルールを守って歩くこと。
観察も楽しい
エキス投与画面で観察できるピクミンも実に動作が豊富。
歩き、座り込み、走りからの転び、休日みたいにごろ寝など見ていて飽きないし癒やされもする。
疲れてしまったら眺めてみてもよいかもしれない。
賛否両論点
大きな苗の存在
稀に拾える大きな苗は1万歩でデコピクミンが生まれるのは良いのだが、『大きな苗産のピクミンはなかよし度を上げても何も起こらない』というデメリットも付随する。
なかよし度を上げるのも今作の楽しみの一つなので、その過程が失われるのは人によっては痛い。
ただ、期間限定で普段手に入りにくいデコピクミンが大きな苗で拾えるというイベントも開催されるので、一応のメリットはあるものの、その点でも賛否両論が目立っている。
使用中の花びらボトルが無くなったら即花植え終了
無くなったら即座に溜まっている花びらボトルに移行というのは存在しない。
「バックグラウンドで花植えを行なっていたらいつの間にか終了していた」という事故もあるにはあるので、こまめに残数を確認しなければいけないのが煩わしいところ。
問題点
ホーム画面遷移におけるテンポの悪さ
ホーム画面において、再起動及びホームに移動時にキノコおつかい終了や一日のふりかえり、レベルアップが確定しているとそれらが挿入されてしまう。
これだけだと大したことがないのではと思うが、人によってはやるべきことを済ませたいと思っているだろうしストレスになりうる可能性がある。
対策としては、『テンポに影響を及ぼす要素を一通り済ませてから閉じる』だろうか。
道端デコピクミンの価値感
道端から拾える苗から身に着けるデコピクミンは、無属性なのか一文字書かれたシールを身に着けるのみ。
ただそれだけなのにダサい。ダサい。(大事なことなので2回言いました)
一応序盤では貴重なキノコ破壊要員にはなるものの、他のデコがだんだん揃っていくとシールデコが優先的に野に帰されるという宿命を背負っている。
それに伴い、道端苗が出ただけで落胆してしまうこともある。
ちなみに、デコピクミンがかなり多いプレイヤーがレベルアップ課題及びなかよし度上げの為に仕方なく道端苗のおつかいに行かせる事を『ゴミ拾い』や『ボランティア』とも揶揄される。
進行具合に応じてここまで価値観が変わってしまうのもどうなのか。
キノコ破壊のお使い回数関連の措置が存在しない
確かに3回は多くも少なくもないが、回数を使い切ると「ピクミン達は疲れたようです(略)」とぬかしおる。
何時間にも及ぶおつかいに行かせても疲れ知らずなのに何故キノコ破壊でピクミンは疲れるのかとネタにされる。
それはさておき、キノコのおつかい回数を回復させるアイテムは現時点で存在しない。
ご近所であればさほど問題は無いのだが、一日中にいろいろと出歩いた時(=旅行)は不便である。
ポストカード周りが不便
ソート機能が存在しないので、どんどん貯まっていくに従って一番古いポストカードを削除しにくくなってしまう。
また、受け取ったポストカードは必ず受け取らなければならず、拒否権すらないのでいつの間にか上限に達してしまったなんてことも起こりうる。
個人的な希望
ソート機能にデコ順を追加
そのデコピクミンで編成したい時に役に立つので。
一日のふりかえりの高速化
苗からピクミンを引っこ抜いた時、押しっぱなしでモーションを高速化できるのでふりかえりに関しても実装いけるはず。
編成画面で一匹だけ残すボタンの追加
処理速度向上やAR撮影に役立てそうなので。
キノコおつかい回数回復アイテムの実装
有料でもいいので欲しいと思った人は多いはず。
ポストカードのソート機能追加
不要なのをだけ削除したいので。
終わりに
ピクミンシリーズの一作でありながら、見事に現実と地球の調和に成功している。
システム的にはだいぶ様変わりしていながらも、ピクミンが死なない世界のおかげで長く一緒にいられる機会が増えたり、これまでのウォーキングゲームの常識を覆したのは大きい。
しかし、リリースされてから半年しか経っていないのもあるのだが、時折見られるテンポの悪さや道端デコピクミンの冷遇によるマイナス評価要素も存在なのが気になるところ。
それでも面白い高評価ゲームであるのは変わりないし保証もするので、ウォーキングが好きな人及びウォーキングゲームはハードルが高いと思っている人はプレイしてみてはいかがだろうか。
余談
機会があればピクミン3 デラックスもプレイしてみたいですね。
おわり