スクフェス2におけるジャケット画像の簡素化について
注意事項
本記事は、スクフェス2に関する辛辣な記述が若干強めとなっています。
閲覧される際は十分注意してください。
概要
スクフェスシリーズでは、他の音楽ゲームと同様に『楽曲のジャケット』というものが存在する。
いわゆる、楽曲のイメージを引き立たせている重要な要素ではあるが、スクフェスシリーズはジャケットイラストの上に楽曲のタイトルロゴ(正式名称は不明のため、便宜上こう表記)が描かれている。
このタイトルロゴ、メイン楽曲だけでなくカップリング楽曲、さらに(ミニ)アルバム楽曲やBlu-ray特典楽曲にも描かれており、楽曲のイメージをより強調させるスクフェスならではの要素であったと言えよう。
なお、スクフェスにおいてはタイトルロゴが描かれなかった楽曲もあったのだが、それに関しては後述。
しかし、時は流れてスクフェス2。
ジャケットが存在するのは変わらずだが、ちょっとと思えば深刻とも言える問題が発生してしまったのである。
今回はその問題点に関して、急遽お伝えしたいただこう。
タイトルロゴの廃止という問題点
結論から言うと段落名の通りである。
スクフェスでは実に400曲以上の楽曲にタイトルロゴ付きジャケットが採用されているのだが、スクフェス2ではそのジャケットが全て削除されてしまっている。
当然ながら、Blu-ray特典楽曲も例外ではない。
以下に比較ということでその証拠を示す。
コラ画像ではなく、紛うことなきタイトルロゴが削除されてCDそのままのジャケットになってしまっている。
上記の例で言うと、この楽曲が収録された『soldier game』のジャケットが、言い方は悪いがそのまま使い回されているということである。
ちなみに、先述していたスクフェスでもタイトルロゴが描かれなかった楽曲というのは、μ'sのベスト盤第2弾に収録されているスクパラ限定楽曲群がそれに当たる。
確かに、ラブライブ!シリーズとしては極めて珍しいリミックス楽曲ではあるものの、ジャケットやタイトルロゴが新規でないことにちょっと寂しいと思った人もいるとか。
では、Blu-ray限定楽曲はどうなのだろうか。
タイトルロゴ(と出典)が削除され、なんとも無味乾燥なテキスト表記になってしまった。なってしまったのだ。
それだけでなく、Blu-rayジャケットに描かれている背景まで取り上げられているという始末。
ここまで来ると、最早アイデンティティが無いだの取り上げられただのという騒ぎではない。はっきりと『手抜き』と言ってしまっても文句は言えまい。
そんでもって、μ'sのBlu-ray特典楽曲はこのザマであった。
個人的な意見
スクフェスにおける楽曲のタイトルロゴは、まさしく楽曲そのものの『顔』であり、せっかく推定400以上もあるタイトルロゴが2で一斉に削除された件に関しては、システム面やガチャの渋さ以上のガッカリ要素。
文字通り、顔面を踏みにじったかのような事態であった。
スクフェス2は正統続編なのにどうしてタイトルロゴが削除されてしまったのか。本当に不思議でならない。
なお、この件に関してSNSでも話題になったかは定かではない。
というのも、この記事の事情でスクフェス2の情報は遮断しているから知らないのもあるが、プレイヤーはとにかく楽曲プレイやイベントを優先している為に、さほど話題にはならなかったと推測される。
考えられる理由
虹ヶ咲のソロ楽曲のジャケット事情の隠蔽
現在サービスが終了したスクスタにおいて、虹ヶ咲のソロ楽曲は大量に収録されていたのだが、そのほとんどが『キャラクターの立ち絵にタイトルロゴを重ねる』という、手抜きなジャケット画像が横行していた。
流石にμ'sやAqoursのようにアルバム画像にタイトルロゴを重ねると、イメージとしては把握しづらかった故の措置であろうが、これに関しては賛否両論があったとされた。
こうした手抜きを隠蔽(=アルバムのジャケットを使い回)したい為に、タイトルロゴを一斉削除に踏み切ったのではないだろうか。
なお、アニガサキ1期の楽曲に関しては、スクフェスにおいては発売されたCDジャケットそのままが採用されていた。
容量データの削減
スクフェス2は、有志の情報によると2023年10月現在で容量が10GB近くあるとされる。
それだけでなく、バージョンアップがあるごとにとにかく大容量をダウンロードさせられるという話もあり。
その謎の大容量データの正体だが、『各種エピソードがムービーファイル形式になっているから』という噂。
確かに、40人以上のキャラクターの各種エピソードにストーリーとなると、この大容量になってしまうのは納得である。
話が大方逸れてしまったが、それに対する容量を少しでも削減するために、タイトルロゴの画像データを一斉削除したのではないだろうか。
400曲以上かつ高解像度となると相当の容量になりそうではあるが、それでもムービー形式のファイル数本分にしかならなそうではある。
タイトルロゴの版権がKLabにあった
スクフェス2は開発に『KLab Games』が一切関わっていないとされる。
KLab Gamesに関してざっくり説明すると、スクフェスとスクスタの開発・運営、スクフェスACの開発サポートに携わっていた企業である。
そんなKLab Gamesが、実はタイトルロゴの画像の版権を所有していた為に、スクフェス2におけるジャケットにタイトルロゴを使用することができなかったのではないかと推測される。
もし関わっていなかった場合、この理由が現実的なものとなるだろう。
取り扱うシリーズ増加による作業の簡略化
スクフェス2では既存の4グループだけでなく、『スクールアイドルミュージカル』と『蓮ノ空』、さらに『幻日のヨハネ』の楽曲まで収録されているそうである。
この状況の中で1曲1曲に専用のタイトルロゴを作成するとなると、ものすごい時間と労力が必要、つまり楽曲の収録に時間がかかってしまう。
その時間を少しでも削減するために、敢えて既存のタイトルロゴを一斉削除に踏み切ったのではないだろうか。
しかし、スクフェス当時でも楽曲先行配信の頃からタイトルロゴは実装していたし(その代わりジャケットはキービジュアルの流用がほとんど)、サービス終了まで一部の楽曲を除いてタイトルロゴを導入していたという功績を踏まえると、いまいち信憑性に欠けるのが現状である。
その他
『発表から半年ちょっとでリリースによる少労力』や『画像データの紛失』というのも考えられそうだが、こちらもいまいち信憑性に欠けるので没とする。
最後に
他にもスクフェス2の問題点は見受けられる訳だが、ビジュアル面だけを見ると真っ先に見受けられた問題点であった。
タイトルロゴの存在によって、楽曲の印象が聴いていなくても伝わるだけあって、それらが一斉削除されたのは実に悲しい。
今後のアップデートによってタイトルロゴが復活と新規実装されると話は別になるのだが、KLabが開発に携わっていない疑惑があるとなると、その可能性は限りなく低そうである。
なお、2023年10月現在でタイトルロゴを実際に確認できる作品は、スクフェスACHMのみとなってしまった。
この作品自体、『遺産』の要素が強いだけあって、唯一のタイトルロゴ付きジャケット群はまさしく史料となりうるであろう。
今、スクフェス2をプレイされている人。
スクフェス2から音楽ゲームをプレイを始めた人。
たまには思い出していただきたい。
スクフェスを支えた、楽曲ごとのタイトルロゴの存在を。
おわり