スクフェスACHM自作コンを作る(部品・工具編)

スクフェスACHMをもっと楽しみたいあなたへ。

はじめに

先日Twitterにて以下のツイートを行ないました。



様々なコメントを頂いている訳ではありませんが、自作してみたい皆様の為に製作方法をまとめていこうと思います。
ただし、自作代行は無理及び自作ケースは加工環境が必須という点はご留意ください。

今回は準備するものに関して説明していきます。

まず、自作コンはご存知の通り電子部品で構成されています。
当然ながら、配線と組み立てにはそれ専用の工具と部品が必要となってきます。
過去に電子機器組み立ての知識や技能を収得したのであれば話は早いですが、おれのように経験が浅い人は苦戦を強いられると思います。
また、細かい部品も多いので紛失にも注意しなければなりません。

ケースに関しても、個人の判断に委ねられます。
どのような材質を使うかの他に、使用する部品によって基本設計が大きく変わってきます。
ある意味個々のプレイスタイルが如実に現れる部分といえるでしょう。

最後に、本記事で製作する自作コンは全て個人のこだわりによるものです。
本家ACとは全く異なる設計とスタイルとなっています。

もし本家とそのままの感覚でプレイしたいのであれば、それなりの覚悟を決めた方がいいかもしれません。
現状ではACのコンパネがオークションサイトで出品されている事があるので、それをいい値段で落札できるかにかかっています。
ACの稼働終了後は値段がかなり高騰していましたが、今は相場は落ち着いているかと思われます。

話が逸れてしまいましたが、自作コンを作ってみたいという皆様の参考になっていただければです。


必要な部品

Universal Fighting Board(UFB)


10800円
自作コンのメインを担う心臓部。
用途としては格闘ゲームのアケコンを自作する際に使用されますが、遅延がほぼない故にその気になれば音楽ゲームの専用コントローラー作成できる万能基板。
pop'nやDIVA、DDRは容易に作成可能ですがIIDXやSDVXは流石に厳しいですが。

心臓部だけあって、PS4やPS5、Xbox oneにNintendo Switch™️にも対応。
これならマルチプラットフォームで配信されても安心ですね😁

ただし、値段も相当しますのでハードルが高いと感じたら別のコントローラー基板を流用していいかもしれません。



照光式押しボタン薄型ドーム 45Φ(旧型ランプホルダー)【OBSA-45UMQ】

LEDランプ付き2134円
LEDランプなし1166円

🐘のマークの三和電子製ボタン。

ACとは大きさも仕様も異なります。
マイクロスイッチ搭載という点でおかしいと気づいたあなたは正常です。
ACで使用されているボタンが60Φなので、それより一回り小さいサイズとなります。

何故一回り小さいかと言いますと、指押しにも適したちょうどいいサイズに感じたからです。
また、3個同時押しも片手で押しやすくなっているのもポイント。

しかしながら、このボタンのお値段も相当なモノで、9個揃えるだけでも3万近くかかってしまいいます。
ある意味、音ゲーにおける重要な部分。

もちろんマイクロスイッチは取り外し可能、スイッチに関しては後述。


注意すべき点は、LEDタイプが5VでないとUFBにとって電力オーバーになってしまうという点です。
もしそれ以上のLEDを使うならば、ACアダプター等からの電力供給は必須です。
また、5Vのボタンが9個という点では、PS4のUSB端子1個分が限界(=USBスピーカーが使用不可の可能性)なので、もし他のUSB機器を併用する際にも

なお、このボタンは11個購入しております。
内訳は白がメインボタン、青がキャンセルボタン、赤が決定ボタンです。
赤青はLED搭載なし。PLUS譜面なんて誰もやらないでしょうが、今後LEDを搭載するかもしれません。



照光式押しボタン薄型クリア 30Φ(マイクロスイッチ一体型)【OBSAX-C30UM】

1430円
PSボタンに使用。


照光式押しボタン薄型クリア 30Φ三角(マイクロスイッチ一体型)【OBSAX-C30US】

1672円
方向キーに使用。
上記のボタンともにランプなし。



オムロン製マイクロスイッチ[押圧50g]【D2MV-01-1C3】


308円
ボタン付属のマイクロスイッチが0.98Nと重めだったので。



照光式押しボタン用スプリング 50g 10個入り1セット【OBSA-SP(50g)】

10個入り1870円
上記のマイクロスイッチで察しが付いた人は立派な音ゲーマーです😏



・片面ガラス・ユニバーサル基板 140×40mm 752穴 めっき仕上げ

ボタンからUFBに信号を伝達する為の基板。
本来は幅が長い基板を使用する予定でした。


・錫メッキ線

ユニバーサル基盤の配線に使用。


・丸ピンICソケット

分配器から信号を出力する為に使用。
細いし小さいしデリケートなので取り扱い注意。
基板をどう組むかで使用数が異なります。


・ブレッドボード・ジャンパーワイヤ

ジャンパー線とも。
分配器とUFBを接続する為に使用。
意外と長さが短いので取り回しには苦労します。

・NHコネクタ ベース付きポスト トップ型 4P

ユニバーサル基板に取り付けるコネクタ端子。
ACと同じボタンだと5端子のを使用するのだが、今回の自作コンは4端子でも大丈夫だそう。


・NHコネクタ ハウジング

ケーブル側に取り付ける、ユニバーサル基板に挿す為のコネクタ。


・NHコネクタ コンタクト

上記コネクタに対応する圧着端子。
今回の自作コンだとボタン数が16個なのでなんと64個も圧着が必要。
100個入りでも決して油断ができない状況でした。


・照光式ワンタッチランプホルダー専用ハーネス

方向キーとPSボタンに使用するハーネス。


・フラットケーブル

配線にはこういったまとまったケーブルが必須。
10芯でまとめられているので、これを4芯×2の25cmほどの長さにカットして使用します。


・ファストン端子

マイクロスイッチを接続する為に必要。
LEDに接続する#250メス、ボタンのON/OFFを担う#187メスの2種類が必要。
圧着するにはファストン端子対応の圧着工具が必須。
所持していないといろいろ苦戦します(しました)。


自作erの為に電子部品系の費用だけをまとめたものがこちら




必要な工具

はんだごて(とこて台)


ある意味最重要。
電子工作の基本中の基本。

最近だと百均でもしれっと販売されていますが、ここはしっかりしたのを購入がおすすめ。
もちろん、はんだ線(長いほどいい)やはんだ吸い取り線も必要。


ワイヤーストリッパー

ケーブルのカット及び被覆を剥くのに必要。
カット自体はニッパーでもいけますが、被覆に関してはこれがないと苦戦します。


圧着ペンチ

NHコネクタコンタクトをケーブルに圧着(コネクタ付きケーブルを作成)するのに必要。
これ一つでも十分対応できますが、もし余裕があればファストン端子対応のも持っておいた方がいいかもしれません。


ペンチ

ファストン端子対応圧着ペンチが無い時は必然的にこれを使うことになります。
正直しんどいです。
他にはピンセットの代わりとして使えなくもないです。


ミニ万力

対象物の固定にあると便利。
特にユニバーサル基板のはんだ付けでは役に立つかもしれません。


照光式押しボタン用締付け工具

いわゆるボタン用のドライバー。
フォロワー曰くあると便利というので購入しました。


以上までが必要な部品や工具です。適宜揃えてください。
これ以外だとスタンドルーペとピンセット、ドライバーと金属ニッパーも用意推奨となります。


次→【ケーブル・基板作成編】
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