スクフェスACHM自作コンを作る(部品作成編)

自作コンの動力部である、ケーブルと基板の作成になります。

ケーブル作成

ケーブルカット・コネクタ圧着

まずはマイクロスイッチに接続する為のケーブル作成にかかります。

フラットケーブルを4本の束に分け、長さを25cm程にカットします。

ケーブル先端の被覆を剥き、NHコネクタ コンタクトを圧着ペンチでかしめて取り付けていきます。
部品が小さいので紛失には注意。
圧着自体はコツを覚えればテンポよくいけるかと。


ファストン端子はんだ付け

端子を圧着した後、反対側のケーブルにファストン端子を取り付けます。
ここで初めてのはんだ付け工程となりますが、端子は金属故に熱が通りやすい(=火傷)ので注意。

工程としては、

ファストン端子の中心にはんだを流す
被覆を剝いたケーブルの芯線にはんだをつける(はんだメッキ処理)
先程のはんだを流した端子の上にめっき済ケーブルをのせ、はんだごてを当てて熱着

という流れです。
これを端子4個分のケーブル11本分処理しますし、小さい端子もあるので熱着には難儀します。

完成したのがこちら。

ケーブル延長

方向キーとPSボタンに使用するケーブルは25cmだと足りなそうなので、はんだメッキでケーブルを延長します。

方法はいたってシンプルで、はんだメッキを施したケーブル芯線を重ねて熱着、その部分をテープで絶縁すれば🆗です。

絶縁テープは百均の電気絶縁テープを使用。
透明の方がはんだ付けした箇所が分かりやすいのです。

これでケーブル類は完成しました。
(写真はコネクタ付けていませんが)

基板作成

さてここからが本当の作業。
自作コンのキモといえる基板を作っていきます。

なお、基板の回路図作成及びケース材料の加工はフォロワーであるRitaさんが担当しました。
協力がなければ自作は不可能だったので助かりました。
一応、近場に木材加工スペースが存在するホームセンターがありますが、細かい加工までできるかはわからないもので。



作成当初の回路図。
一見したら何かわからないですが、上側を左側に書かれた番号によって部品とすずメッキ線をはんだ付けする箇所がわかるようになっています。

まずはNHコネクタ ベース付きポスト トップ型を置いていきます。
右側の余白はスズめっき線を交差させる為のスペースです。
実はこの交差が鬼門だったりします。


はんだ付け中。
このコネクタも小さく端子4つにはんだをつけないといけないので、熱が通りやすかったり斜めになったりで大変でした。
しかもはんだ付け自体が10年以上ぶりなんです。
もし学生時代に電子工作に精通していたら今頃どうなってたでしょうね。

コネクタ全てにはんだ付けしたら次はめっき線をはんだ付け。
3本の線があまり曲がらないようにはんだをつけていきます。

一番下の端子はボタン割り当てに関わるのでここも慎重に。

反対側もしっかりはんだ付けされているか確認します。
(この後添削してもらったら結構指摘ありましたが)

基板のキモとなる交差部分。
線を基板の裏側に通して再度表に通すという裁縫のような通し方で交差していきます。
とりあえず実際に曲げてみて交差の感覚をつかみ、

頑張って通しました。
結構はんだがついてて苦労がしのばれます。

この辺りのはんだ付けはミニ万力が役に立ちました。
それでも基板を挟み込むにはかなりギリギリまで開かないと挟めなかったです。


完成した基板がこちら。
この為に毎日深夜まで作業しています。


いざ動作確認

ようやく山場のはんだ付けが終了し、いざUFBに基板にジャンパー線にコネクタといろいろ接続してPCにてボタンの動作確認。


なのだが





ところが一向に反応なし。





どの回路も反応しないどころか、一部回路では何故かUSB接続のON/OFFが働いている有様。
接続コントローラー名も『Xbox one Wireless Controller』などいろいろ変化していて訳わからん。
さすがにケーブル及びはんだ不良とは言いがたいですね。
何度も修正を行なっているので間違いない。

ただでさえはんだ付けに時間がかかっているのですが、ここまで来て苦労が水の泡になる可能性も無きにあらず。
電子部品のほとんどが安価故に失敗はつきものかと思ったりもしました。


まさかの修理依頼

再度パーツを購入するわけにはいかないとRitaさん曰く


「自分で見ないとどこがおかしいか分からないので部品一式を送ってほしい」


とのこと。
なので、デバッグ依頼も兼ねてボタン2個とUFBと作成した基板とケーブル、電子部品をまとめて送る。
ゆうパックにて郵送。
言わずもがな送り先への送料は自己負担(1630円)

郵送から3日後、午前中に郵送品があちらへ到着。
調べた結果、なんと基板の部品と配線が左右逆で取り付けされていた模様。
図面の通りに配線すればいいのかという先入観で進めていたので、まさかのどんでん返しでした。

さらに、赤青ボタンの割り当てミスも発覚。
本来は赤をOPTIONS、青にSHAREを割り当てる予定だったのです。
こちらは自分の伝達ミスもありましたね、申し訳ないです😓

という事で、Ritaさんによる基板修正と外付けボックスを作成してくださることに。
毎度のことながらありがとうございました🙇‍♂️


新たに作成された回路図がこちら。
ボタン数が増えたので、コネクタの間隔が狭くなっています。

振り分け図もご覧の通り増加。


修理から戻ってきた

到着してから数日後、無事に動作確認済の基板と部品が戻ってきました。
急遽依頼した外付けボックスの他。部品の予備まで送付してくださいました。
特にNHコネクタ コンタクトはいつ無くなりそうか怖かったので実にありがたかったです😂

裏面もビシッと決まっています。
おそらく全ての配線と部品を外して再度組み付けしたと思われますが、何事もなく完成させたのは本当にすごいですね。


基板が無事に戻ってきましたし、いよいよ最後の局面です‼


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