【虹ヶ咲】放課後スクールアイドルという衣装の存在
そんな優木せつ菜の衣装に迫る。
(あくまで個人での感想を含みます)
放課後スクールアイドルとは
画像は今はなきスクスタのイベントEPより
こいつである。
バラの髪飾りにアイボリー七分丈の上着。
2色のリボンにフリルのインナーとコルセット。
派手な金色の装飾がついたワインレッドのスカートに、見切れているけど左右で色の違うニーソックスにブーツ。
それが『放課後スクールアイドル』の全容である。
名称からして、放課後のスクールアイドル活動の為に着用される衣装らしい。
見た目はどことなく貴族にも見えなくもないくらいに目立っている。
さらに、スクスタにおいては夏服版もアイテムとの交換で登場、そちらは白を基調とした半袖という夏らしいデザイン。
そんな派生デザインがあっても、スクスタのエピソードやストーリーで日の目を見ることはなかった。
理由は最後に記す。
そんな放課後スクールアイドル、虹ヶ咲学園がメディアに現れた頃から登場しているので、存在感は十分にアピールしている。
しているのだが。
後発のアニメ作品で、その存在意義が危ぶまれることは、まだ知る由もない……。
アニガサキにおいて
アニメ放送前
TVアニメティザービジュアル
こちらはTVアニメ『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』(通称アニガサキ)の最初期キービジュアル。
最初期なので主人公の高咲侑がいなかったり、右下の彼方の存在に目を引くのだが、この時のせつ菜はしっかりと放課後スクールアイドルを着用。
アニガサキは他シリーズと異なり、作画が異なる唯一の作品。
にもかかわらず、この頃から存在感を保っていた。
TVアニメ1期キービジュアル
アニガサキ1期放送当時のキービジュアル。
ド真ん中で放課後スクールアイドルをアピールしているではないか。
これは本放送でもこの衣装を披露してくれるのでは❔と、期待がかかった人も少なくないはず。
ちなみに、上記ビジュアル2種をよく見ると、スクスタにはあった手袋を着用していない。
後述により、その事実を覚えている人は少ないようであるが。
アニメ1期放送中
1期オープニング『虹色Passions!』。A2メロとアウトロに少しだけだが、放課後スクールアイドルは登場している。
この時点で登場は決定的かと思われたが……。
アニメ1期まとめ
結論から言うと登場しない。
厳密には、1話の虹ヶ咲スクールアイドルのライブ告知ポスターで登場している。
以上である。
以上である。
大事なことなので二度言いました
これにより、アニメの世界観でもこの衣装が存在するのは明らかになったにもかかわらず、劇中では一貫して夏服を着用している。
つまり、アニメ1期においてオープニングを除いて放課後スクールアイドルに袖を通すことは一度もなかったのだ。
何とも見掛け倒しである。
アニメ2期
TVアニメ2期キービジュアル
では、アニメ2期はどうだろうか。
2期は2学期～3学期始め、季節が秋～冬の中頃なので、衣装を着る機会はありそうである。
キービジュアルを見ても、冬服を着用していることから、2期でも該当シーンが存在しないのではと不安になる視聴者も少なくなかったはず。
ということで、2期オープニングを見ていくとしよう。
ということで、2期オープニングを見ていくとしよう。
なんとここでも冬服を着用している。
最早せつ菜は制服が似合う女という印象が根付いてしまったようだ。
アニメ2期まとめ
2期でも全く登場しない。
にじよんあにめーしょん
あにめーしょんの時点でお察しかもしれない
4コマ漫画『にじよん』のアニメ版である『にじよんあにめーしょん』が1月から3月にかけて放送された。
TVアニメとは異なり、3DCGアニメであったり5分にも満たないミニアニメではあるものの、にじよんならではの雰囲気はバッチリ再現。
しかしながら、上のキービジュアルからして大体予想はついているのだが、結論的に言ってしまえば、
そしてこの表情である
知ってた。
唯一の見せ場がここだけ
虹ヶ咲NEXT SKY
2023年6月23日に公開された劇場版(と思しき作品)である『ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 NEXT SKY』なのだが。
察しろ🙄
(観ていないから確認不可とか言えない)
にじよんあにめーしょん2
2024年4月から放送されている5分にも満たないショートアニメの第2期。
当然ながらせつ菜の衣装は、
わかりやすさ重視のスクショ
🙄
(というか、にじよんアニメは本当に3Dなのだろうか)
にじちず
現在開発中である虹ヶ咲学園のビジュアルノベルゲーム『ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 トキメキの未来地図』通称にじちずの開発決定動画にて、放課後スクールアイドルを着用したせつ菜のスクリーンショットが確認できた。
スクスタがサービス終了してしまった今日、この衣装が見られる唯一の機会、そして林鼓子氏演じる放課後スクールアイドル着用せつ菜の初舞台といえるかもしれない。
そこ、スクスタからの使い回しとか言わない
叛逆のニジガサキ
2024年6月25日から5の倍数の日に公式Twitterアカウントで連載されている『叛逆のニジガサキ』。
タイトルからしてバトル系漫画になると思いきや、ギャグ要素満載の1P漫画であった。
これだけでも十分面白いのであるが、2024年10月10日に掲載された第20話にて。
🌈漫画連載🌈
— ラブライブ！シリーズ公式 (@LoveLive_staff) October 10, 2024
『ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』#叛逆のニジガサキ ＃20
漫画／ちょぼらうにょぽみ
毎月５の倍数の日にラブライブ！シリーズ公式Xにて更新！#lovelive #虹ヶ咲 #ハンギャサキ pic.twitter.com/0hoJTOBqey
放課後スクールアイドルが漫画のトリを飾っていた。
内容は以前購買部と呼ばれる通販ページで販売されていたネタグッズを果林が合体した結果、『ラブライブ！モーニングスター』というこれまたネタ要素満載のアイテムに変化したという、購買部の実態を知っている人からすれば爆笑必至という内容だった。
このネタばかりに注目されがちであるが、この時のせつ菜はなんと制服ではなく放課後スクールアイドルを着用している。
まさかの復活に驚いた人はほとんどいなかったのだが、この漫画では初めて放課後スクールアイドルを描いたことになる。
となると、ハンギャサキの世界線はスクスタ寄りなのであろうか。
制服でも十分と思えるオチではあるが、やはり放課後スクールアイドルの方が様になっている故の選出だろうか。
上述のにじちずの情報が徐々に明らかになっているおかげでもあるかもしれない。
余談
ネット上の情報によりますと、シングルCD『無敵級*ビリーバー』のMVには、放課後スクールアイドルを着用したせつ菜が登場しているようです。
しかし、公式チャンネルにも該当MVが公開されていないので、確認はできません。
アニメに登場できない理由
…と、ここで終わらせても実につまらないので、アニガサキやにじよんアニメで登場しない(できない)理由をいくつか挙げておくとする。
1.作画が大変
最たる理由。
ただでさえ、カラフルで描きづらいデザインをしているのに、それを何枚も何枚も描いてアニメーションさせるとなるとかなり苦行になるし、アニガサキでは起こり得なかった作画崩壊も懸念されたのではないだろうか。
1期OP及びMVでもアニメーションが最低限に留めていたというのも、理由の一つといっていいだろう。
制服と比較すると、放課後スクールアイドルは使用されている色がかなり多く、スカートの模様もやや複雑。
デザイン自体はオンリーワンで良いけれど、いざ描くとなると難儀する。
そんな衣装である。
にじよんアニメは上述の通り3DCGアニメ故に、一度モデルを作ってしまえばそれを動かすだけで済むとお思いの人もいるかもしれない。
だがよく考えてほしい。放課後スクールアイドルはパーツ数が制服より多いので、かえってモデリングに手間がかかることが懸念されるのだ。
CHASE!衣装の方が手間がかかってる？さぁ
そして後述する通り浮いてしまう。
なお、スクスタに至っては現役であった。
2Dイラストも口と目を動かすだけ、3Dモデルもしっかり搭載なので、作画などに全く時間がかかっていないのである。
2.わざわざそれに着替える意味がない
アニガサキにおいて、せつ菜は放課後の同好会での活動においても制服(と練習着)を着用している。
ではそこに放課後スクールアイドルでやって来たらどうなるのか。
わざわざそれで来る意味がある🙄❔
と思ってしまうだろう。
せつ菜本人も日頃から生徒会長の仕事で多忙だし、その仕事を一通り終わらせてから活動に向かうと予想されるので、それに着替える時間なんてほとんどないはず。むしろその衣装自体着づらそうである。
練習着の方が着替える時間が短くて済む。
3.いざという時に浮く
劇中でも制服姿で全員集合の描写を何度でも見かけるが、その中でせつ菜が放課後スクールアイドルだったらどうなるか。
浮いているように見える🙄
例えそれが1期OPやキービジュアルであっても。
だからこそオンリーワンという存在をアピールできるわけだが、ここでアニガサキ1期12話の屈指の名シーンである
「始まったのなら、貫くのみです」
というセリフと同時に拳を突き出すポーズ、それを放課後スクールアイドルでやっているのを想像してみてほしい。
明らかに浮いているのがおわかりだろうか🙄
(あくまで個人差があります)
名シーンが台無しという訳では無いが、どうも締まらないのは事実である。
常日頃から制服を着用してて本当によかった🥲
4.設定変更の煽りを受けた
アニガサキは『スクフェスをアニメ化してみました』と言われることがあるように、スクスタとは異なった設定が盛り込まれている。
つまりそういうことだ。
それぞれの魅力
制服編
制服のせつ菜は意外と人気が高い印象。
その理由とは。
容姿が現実の女子高生に近い
これに尽きる。
シリーズには様々なキャラクターが存在するが、一部を除いて実に二次元的なデザインが多い印象であった。
だが、制服のせつ菜(と菜々)は実に現実にありそうなデザインをしているのである。
他に黒髪のキャラというと、にこ・ダイヤ・恋が存在するのだが、いずれも瞳の色が二次元的。
それに対して、せつ菜(と菜々)は黒髪に黒の瞳とまさに完璧な女子高生である。
放課後スクールアイドル編
放課後スクールアイドル自体も、せつ菜という謎の存在を引き立ててるのに一役買っているという、他のシリーズにはない要素を引き出している。
概要にも書いた通り、どことなく貴族を感じさせる点も美しさを感じる。
アニガサキで制服姿が台頭しても、改めてこの衣装を見返すと、何かと魅力が次々と生まれたりする。
放課後スクールアイドル、なかなか侮れない。
余談だが、スクールアイドル活動な衣装で手袋を着用しているのは、唯一であったという点も見逃せない。
ちなみに、蓮ノ空の夕霧綴理は冬セーラー服+手袋という出で立ちなので、厳密には異なる。
さらに、にじよんのLINEスタンプは4コマ漫画準拠なので、放課後スクールアイドル姿のせつ菜スタンプが登場している。
まとめ
ここまで書いておいて一応言っておくが、筆者は断じて放課後スクールアイドルという衣装が嫌いという訳では ない。
アニガサキにおける制服姿があまりにも似合っていて素敵すぎて、そちらに見事に流れてしまいなおかつデファクトスタンダードになってしまったからである。
放課後スクールアイドル、確かにせつ菜の象徴ではあるものの、作画などの関係で犠牲にせざるを得なかったのだ。
アニメに出ていない理由でも書いたが、スクフェスでは静止画像、スクスタでも単に顔の表情を動かすだけでよいので、放課後スクールアイドルは難なく登場させることができる。
やはり、アニメより漫画やイラストといった静止画像でこそ輝く衣装なのである。
スクスタで3Dモデルで動いてただろというツッコミは無用
2023年4月15日にリリース予定された『ラブライブ！スクールアイドルフェスティバル2』では、静止画像にもかかわらず冬服でのイラストが掲載されている。
こちらで放課後スクールアイドルは登場するのか、その動向も気になるところだ。
そして時は流れ2023年6月30日16時。
スクスタがサービス終了した。
つまり、スクフェス2で新たな動向が起きない限り、夏版含む放課後スクールアイドルという衣装はせつ菜の初期の設定通り今後は誰も見ることはない存在となってしまったのだ。
まさに生きた化石や絶滅危惧種の如しである。
そして時は流れ2024年3月31日15時。
スクフェス2もサービス終了した。
当然、放課後スクールアイドルという衣装が出ることはなかった。
という訳で、
制服姿が似合うリアリティ溢れる女子高生の影に潜むいぶし銀的存在であるものの、アニメ版の設定変更のとばっちりを受けてしまい、最終的には生きた化石と化した。
という結論で締めさせていただく🙋♂️
余談
本記事は昨年末に🆙できたらと思ったのだが、度重なる延期を重ねた挙げ句、今頃の🆙となった。
そのおかげで、スクフェス2やスクスタ🈂終に触れることができたので、何か違うけど怪我の功名。
また、2024年9月6日に最終章を冠した完全新作劇場版の三部作のうち一作目が公開された。
第1章現在ではせつ菜の出番はほとんどないものの、この三部作で放課後スクールアイドルに袖を通すことになるのか、今から期待がかかるところである。
おわり
M-MIKOTO
ラブライブ！シリーズが好きです。推しは真姫と果南とせつ菜と四季。真姫と果南をはじめとする、の異グループのカップリングが好み。お絵描きも家庭用ゲームもエンジョイ勢しております。
