【Steam】研修から生まれた3作の無料ゲームを紹介

え、Steamにて無料でプレイできるゲームがあるんですか⁉
(画像及び一部文章引用元はコチラ)

概要

2024年3月26日、Steamにて3作のゲームが無料で配信されました。
江東区に所在する『バンダイナムコスタジオ』の2023年度新人研修において、制作期間の中で開発された作品達となっています。
その作品がインディーゲームレーベル『GYAAR Studio』開発、『Phoenixx』から配信という形です。

これから紹介するゲームの一つがいち早くニュースサイトで紹介されており、面白そうなゲーム故においくらになるのかと思っていたのですが、まさかの無料で驚きでした😲
そんな3作品がまさかの無料配信。
これはバンナムのご厚意ということで、この機会にプレイさせていただきました🙋‍♂️


気になるゲーム紹介

これから紹介するゲームに関してですが、Steamでおなじみの実績は存在しません。
しかし、実績に代わるちょっとしたやりこみ要素は存在します。
当然ではありますが、キーボードだけでなくPC対応コントローラーでもプレイできます。


BOOMEROAD


天空に浮かぶ古代遺跡を舞台に、不思議な力を持つブーメランを片手に秘宝が眠っているとされる古塔を目指す箱庭系3Dアクション。
舞台となるステージはチュートリアルの他に、昼と夜の古代遺跡が舞台の計3ステージ。
少ないと侮るなかれ、古代遺跡はかなり広く探索しがいがあります。


生成されたレールを高速で駆け抜ける爽快感

ブーメランを投げるとその軌道が青いレールで描写され、その上に乗って空中を移動することができます。
まるでスケートボードに乗っているかのような高速感と爽快感。
ブーメランを見るなりちょっと近未来ではありますが、古代文明な世界観でも違和感なく合わさっているのが素晴らしいです。

操作としては、ブーメランを投げる→ラインに向かって移動→乗るというプロセスを時間制限つきでこなす必要があります。
最初は難しいものの、なれれば連続移動含めて自由に移動できるようになるでしょう。


古代遺跡に点在するモノリスを起動せよ

舞台である2つのステージには、ゴールにたどり着くのに必要な『モノリス』が2つ点在しています。
道順と思しき場所を駆け抜けながら起動するのもよし、広大な世界をとにかく駆け回って起動するのもよし。
ブーメランで作る道ゆえの自由度の高さもポイントです。

また、仕掛けとしてはプレイヤー目がけて撃ってくるレーザー砲に、レールの軌道を風で変えてくるプロペラが存在します。
いずれの仕掛けも、避けながら颯爽と移動したり風に乗りながら移動したりと、爽快感に一役買っております。


広大な世界は探索要素も豊富

さらに、各所に存在する『オーパーツ』を入手すると、ブーメランのゲージ上限がアップします。
オーパーツはちょっとしたコレクション要素ですし、探索しやすくなるメリットもあります。


プレイした感想ですが、空中に浮かぶ古代遺跡を駆け抜ける爽快感がとにかく気持ちよかったですね。
足を踏み外したりレーザーに当たったりしても、残機の概念は存在せず、至る所にチェックポイントが存在するので、やり直しも容易です。
初見はほぼ一本道で進んだのですが、この自由度の高さからいろいろと探索できる可能性も感じさせますね。

音楽は古代遺跡らしい壮大なサウンドをとにかく伝えており、それでいてレールを疾走中であっても雰囲気が崩れないのが良いポイント。

惜しい点としては、カメラワークの設定が存在しない点。
おれは上下カメラ移動はリバースが合っているので、ノーマルの動かし方には逆に慣れなかったりするのです。
3Dアクションはとにかくカメラ操作が重要なので、そこが唯一惜しかった。

クリア後の要素としてタイムアタックが開放されますが、まずはオーパーツを全収集したいところですね。
皆もブーメランを片手に、空中を思うがままに駆け抜けよう!

DORONKOWANKO


引っ越したばかりの新居に住む家族のペットであるポメラニアンを操作して、その新居を泥などでとにかく汚していくという3Dアクション。
汚れを洗浄するゲームはプレイしたことがあるのですが、逆に汚すというゲームはある意味新鮮かつ斬新です。

ストーリーもなかなか凝っていて、引っ越しパーティーの準備中に何かを忘れている事に気づき、父親と子供二人は自家用車で買い物へ。
一方、母親は留守番だけど度重なる主婦の仕事ですっかり疲弊した挙げ句うたた寝。
そして、泥に汚れたポメラニアンが家内に侵入していたのであった……。
といった内容です。


新居に隠された絵を見つけ出そう

目的は上述通り、『とにかく家内を汚すこと。』
身体を振ったり室内を荒らし回ったりして、とにかく汚れを広げていきましょう。
身体がきれいになったら、床の汚れに身体を転がして汚れを補給(❓️)していきます。
この転がりを始めとした、ポメラニアンの様々なモーションが可愛さを一層引き立てており、しまいには罪悪感すら無くなっていくでしょう😇

部屋内には、汚すことでポメラニアンの絵が浮かび上がるポイントが存在します。
このポイントは全部で12箇所あり、全て見つけると何かが起こるかも。


いろいろ身につけるポメラニアンに癒やされよう

部屋をどんどん汚していくと、何ともリアルに被害総額がどんどん加算されていきます。
この被害総額が一定額に達すると、何故かポメラニアン宛にプレゼントが送られてきます。
このプレゼント、ポメラニアンに身につけたり被ったりする装備品や、何故か汚れを放出するおもちゃといった装備品だったりと様々。
いろいろ身につけるポメラニアンには、ますます癒やされること間違いなしです。


後半は絵面だけで見るとナワバリバトル

序盤は泥といった汚れしかありませんが、後半になるにつれて汚れの色がカラフルになっていきます。
これは、単調だった汚し作業に彩りと華やかさ、自由度の高さを持たせることを意味しており、プレイスタイルによって部屋の汚れは様々な色によって染め上がっていきます。
どの色で汚していくか、それを自分で決めることができるのは大きいですね。


1階で寝ているのが今作最強のNPCです

このゲームを語るうえで欠かせない存在は、やはりうたた寝している母親でしょう。
いくら汚れを振りまいても決して起きることがないのはもちろん、後半になるとベッドで寝てしまうわけですが、その部屋が汚れに汚れていてもお構いなしの爆睡っぷり。
配信のコメントでは「現実逃避している」「神経が図太い」「夢遊病」とツッコミの的となりました。
ゲームの都合とは言え、ここまで楽しませてくれるとは😂


プレイした感想は、いくら部屋を汚したとしても罪悪感よりポメラニアンの可愛さが勝ってしまうという点ですね。
むしろ汚すのが楽しくなってしまう。これが慣れというものか。
スタッフロールでも遊べる要素が盛り込まれていて最後まで楽しませてくれる一方、その後の請求書と一枚絵で一気に現実に引き戻されるのであった😇
これには思わず罪悪感がどっと出たり謝罪したくなる気持ちでいっぱいになるかも。

音楽はマイホームらしいゆったりした感じでした。

実績は存在しませんが、プレイ中に条件を満たすと手に入る『バッジ』が実績の代用といえます。
種類もかなり豊富なので、なかなかやり込ませてくれますね。
また、クリア後は装備品全てが床に置かれた状態で最初からプレイできます。
いわゆる『強くてニューゲーム』状態です。



NOTTOLOT


外の世界に憧れる丸いロボット『ローリー』が、様々なロボットを乗っ取って巨大工場からの脱出を目指すという3Dアクション。
工場の3つのエリアを、ロボットの能力を駆使しつつ進んでいきます。



巨大工場からの脱出が始まる

自機をコロコロと転がりながら、時にはジャンプやダッシュを駆使して工場内を進んでいきます。
というのは最序盤の話。
この基本操作を終えた後はすぐにロボット乗っ取りを経験することになるでしょう。

ロボット乗っ取りは、背後に向けて乗っ取りボタンを押し続けて力を溜め、放してローリーを発射。
敵ロボットの背後に命中すれば、そのロボットを乗っ取ることができます。
この乗っ取りですが、『スーパーマリオ オデッセイ』のキャプチャー能力に似ているわけですが、バッテリー消費(=乗っ取れる制限時間)や背後をとり力を溜めて発射というプロセスを経ることでうまく差別化とバランスを調整していますね。
敵ロボットに見つかると攻撃を仕掛けてくるので、見つからずに背後をとるというステルスゲームっぽさも備えていたりします。

また、ローリーは3つのライフゲージを備えており、敵の攻撃を受けてゼロになるか奈落に落ちると、チェックポイントから再スタートとなります。
もちろん、残機の概念は存在しません。
ライフゲージはチェックポイントを踏むことで全回復します。


工場ならではの重厚かつ精密なディテール

工場内は様々なオブジェクトが点在しており、いかに自分が巨大な工場を進んでいるかという没入感に浸ってくれます。
工業な壁面に作業用クレーンにコンテナ、そして工場とは思えない深い奈落など、作り込みもこれまた素晴らしい。

また、工場の各エリアには『コレクション』というディスクみたいな収集要素が3つずつ存在します。
このコレクション、なかなか巧妙な位置に隠されているので、脱出だけでなく収集意欲までも高めてくれています。


徘徊する敵ロボットを乗っ取って工場を突き進め

乗っ取ることができる敵ロボットは全部で3種類。

電流が流れる床を歩ける『テケポン』、空中を移動できテケポンを運べる『プロペラン』、壁や天井に貼られた青いタイルを自由に歩ける『クモロボ』
この3種のロボットをうまく活用し、工場の脱出を目指していきましょう。

また、上述通りロボットに乗っ取り中は特定条件を除いてバッテリーを徐々に消費していき、残量が無くなると爆発(ノーダメージ)とともに乗っ取りが解除されます。
なので、乗っ取ってもあまりのんびりできない迅速な作業も要求されます。
特にプロペランはバッテリーの消費量がかなり速いので、これを扱う場所は難関となるでしょう。


プレイした感想は、アクション要素はあるけれど謎解きもしっかり備えている、なかなか骨太なゲームでした。
敵ロボットを乗っ取ったらどう進めていくか、それを考えるのが楽しいのです。
エリアの長さも程よく、特に最終エリアは様々なアクションが試されて一層やりがいを感じさせました。

音楽はインダストリアルやテクノ系で雰囲気にピッタリであるものの、時折入るバネの音が滑稽さを出していて面白いです。

オプションに関しても、上記2作品と異なりカメラワークの設定が搭載されているのも嬉しいポイントでした。
反面、クリア後の要素は特になしなのが惜しかったですが、実はコレクションをあと1つ入手していなかったので、もし全種集めると何か解禁されるかもしれませんね。


終わりに

以上、無料で遊べちゃうゲーム3種の紹介でした。

いずれも一般ゲームに負けない完成度と作り込みの高さがお見事。
ゲーム自体は短めだけど、ストーリーはしっかりと完結していますし短時間でサクッとプレイでき、Steamを導入したばかりの人でも楽しめるのがポイントでした。
RTAで走っても面白そうですね、おれはしませんが。


この他にも、新人研修で作成されたゲームが存在するので、興味があれば探してみてください✋
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